2000/2/20作成
 
経審結果通知書の各部分
●企業の属性・<左上部>

経審結果通知書各部分を解説します。数値は全て架空です。
左部分には本店の住所、企業名、代表者名が記載されています。
右側部分には、建設業許可番号、審査基準日、電話番号、、資本金が記載されています。

・審査基準日とは、決算日です。経審は決算日到来のたびに受けなければなりません。

・完成工事高/売上高(%)とは、全ての売上高に占める、工事の売上高が何%あるかを示しています。売上の半分が建設コンサルタント業を兼業している場合なら50%となります。
●総合評点・完成工事高・技術者<左下部>

 

・左から2列目の許可区分とは、取得している建設業許可業種について「般」と「特」の記号であらわしています。例の架空建設では、土木工事など7つの業種で特定建設業許可を取得しているとなっています。<特定建設業許可と一般建設業許可の違いは→>
 
・左から4列目が総合評点P点です。この評点が最終的な経審の点数です。例の架空建設では、土木一式1000点、PC800点、建築一式1000点、舗装700点、水道543点となっています。
 
●完成工事高(左下中部)
・「完成工事高」では基準決算の欄に各工事業種別の売上高が記載されています。基準決算以前の決算では、前年の売上又は、前年と前々年の売上の平均が記載されています。完成工事高を評価した点数が評点X1として記載されており評点は2年又は3年の平均工事高で計算されています。
 
例の架空建設では、本年の土木の売上高は10億円、建築は20億円、舗装5百万円合計30億5百万円です。昨年は土木20億、建築10億、舗装5百万の合計30億5百万円完成工事高があった。
 
●技術者(左下部右)
・「技術者」では1級建築士や2級土木施工管理技士などの人数が記載されています。土木の欄の技術者は、土木施工管理技士、建設機械施工管理技士などで、業種毎に評価される資格は決まっています。 その他の技術者とは、資格を持っていないが実務経験のある技術者の数です。認められるには一定の要件があります。
 
例の架空建設では、1級土木施工管理技士が10人、2級土木施工管理技士が2人、資格を持たない土木技術者が1人いるとなっています。資格は建設機械施工管理技士かも知れません。
 
技術者の評価は評点Wとして記載されています。これは本年の決算日時点の人数か、昨年との2年間平均人数かを選択できます。2年平均なら*がついています。
 
合計の欄に記載されている技術者数は、実人数です。1級土木施工管理技士と1級建築士をもっている人はそれぞれの業種で計上されていますが、合計の欄では1人になります。
 
 
●経営状況分析<右上部>
 

経営状況分析評点Yです。これが決算書を分析した数値です。各種経営分析指標を使って企業の状態を把握します。
まず右下「評点Y」が決算書の点数です。720点あたりが平均的な企業です。
例の架空建設では、評点Yは720点です。平均的な決算内容の企業と見られます。
 
決算書の分析は4つの項目を12の指標で分析しています。「点数」の欄が収益性などの点数、「数値」の欄が各分析の結果数値です。
例の架空建設では、収益性点数は10.000、売上高営業利益率は10%と記載されています。
 収益性、流動性、安定性、健全性の4つです。普通株などを購入するためなら収益性を重視して見ますが、工事を発注する官公庁、企業からみれば流動性と安定性が重要な指標になります。

分析に使われた決算書より各科目の金額が千円単位で記載されています。決算書自体は、各都道府県の建設業許可係等で閲覧できます。
 
●自己資本額及び職員数<右中段>
 

自己資本の金額、建設業従事職員数が「数値」の欄に記載されています。ここには建設コンサルタント従事の職員など兼業部門の職員数は含まれません。
自己資本額及び職員数の評点X2の点数が記載されています。
 
●社会性<右下段>
 

社会性の項目では、各制度に加入しているかどうかが記載されています。
社会保険に加入しているか法定外労災に加入しているかどうか等です。
「労働福祉の状況」では労災事故の発生件数が記載されています。
「営業年数」では、建設業の許可を取ってから何年営業しているかが記載されています。
「建設業経理事務士等の人数」とは、建設業簿記の検定試験合格者が何人在籍しているかが記載されています。
「評点W」が社会性の評価評点です。
 例の架空建設では、10年以上の社歴がある、経理事務士の資格者が1級2人2級1人在籍している事などがわかります。

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